キャンペーンメーカーコラム
Xキャンペーン

Xキャンペーン完全ガイド|応募形式・規約ひな形・公式ルール・当選DM・費用まで網羅

公開日:更新日:

執筆・監修:キャンペーンメーカー編集部
Xキャンペーン完全ガイド|企画から効果測定まで網羅

X(旧Twitter)のキャンペーンは、応募そのものが拡散につながる販促施策です。一方で、当選DMが届かない、懸賞目的の応募ばかりが集まる、偽アカウントが現れる、といったX特有のつまずきもあります。

この記事は、Xキャンペーンについて調べるなら、これ1本で全体がわかることを目指した完全ガイドです。目的と応募形式の選び方、業種別の設計、賞品、工程表、応募規約のひな形、告知ポスト例、Xの公式ルールと景品表示法、不正応募対策、当選DM、炎上対応、広告の併用、効果測定、費用までを順に扱います。

規約と法律については、2026年11月時点で確認できた公式情報を出典つきでまとめました。Xの仕様と規約は変わることがあります。実施前に必ずリンク先の最新情報も確認してください。計算例の数字はすべて説明用の仮の数字です。

Xキャンペーンとは|定義と全体像

Xキャンペーンとは、企業や団体がXのアカウントで、フォロー・リポスト・リプライ・いいね・ハッシュタグ投稿などを応募条件にして賞品や特典を提供する販促施策です。「Twitterキャンペーン」と呼ばれていたものと同じです。

X自身も、キャンペーン実施についてのXのガイドラインで、特定の投稿やフォロー、ハッシュタグ付き投稿などに賞品を提供するキャンペーンがあることを前提に、主催者向けの注意点を示しています。つまり、施策そのものが禁止されているわけではありません。ただし、参加者をXのルール違反に導かない設計が求められます。

Twitter時代の用語との対応

社内の古い資料や過去の稟議には、Twitter時代の用語が残っていることがあります。応募規約や告知で古い用語と新しい用語が混ざると、参加者が迷います。まず言葉をそろえましょう。

旧称現在の呼び方キャンペーンでの意味
ツイートポスト告知の投稿、または参加者のハッシュタグ投稿
リツイート(RT)リポストコメントなしで共有する応募アクション
引用リツイート引用(引用ポスト)コメントを付けて共有する応募アクション。リポストとは別に集計される
リプライリプライ(返信)指定ワードなどを返信してもらう応募アクション
Twitter広告X広告(プロモ広告)キャンペーンのポストを広告として配信する手段

Xで応募が拡散につながる仕組み

Xキャンペーンの最大の特徴は、応募アクションがそのまま次の人への露出になることです。仕組みは公式ヘルプから次のように整理できます。

  • リポスト:Xのヘルプ(Repost FAQs)によると、リポストはリポストした人のフォロワーのホームタイムラインに表示され、リポストした人の名前も示されます。フォローしていないアカウントのポストでも目に入るのはこのためです。
  • 引用:リポストする方法のページによると、引用ポストにはコメントのほか、写真やGIF、動画を添えられます。参加者の言葉が付くので、ただの共有より内容のある広がり方をします。
  • ハッシュタグ:ハッシュタグのヘルプによると、公開アカウントのハッシュタグ付きポストは、そのタグを検索した人に見られる可能性があります。
  • リプライ:告知ポストの下に応募の声が並びます。ほかの人から見える反応になる一方、1人あたりの外への広がりはリポストほど直接的ではありません。
リポスト、引用、リプライ、いいねごとに、応募が誰に見えるかを示した図
図:応募アクションごとの見え方。リポストは応募者のフォロワーへ広がる

なお、おすすめ欄に表示される順番を決める仕組みについては、民間の解説記事に「リプライは何倍」といった数値が多く出回っています。しかし、出典によって数値が異なり、公式の最新の重みづけとして確認できたものはありません。この記事では「リプライは何倍だから有利」という前提では設計しません。自社の過去ポストのアナリティクスで比べるのが確実です。

X特有の5つの特徴

特徴キャンペーンへの影響設計で考えること
応募アクションが公開されるリポストやリプライが他人の目に触れ、広がる応募者本人が人目を気にせず押せる賞品・文面にする
いいねの一覧は投稿者本人だけが見られる2024年6月から、いいねは他のユーザーに非公開になった(NPRの報道)。いいねは外部から応募者を確かめにくい応募の公開確認を重視するならリポストやリプライを選ぶ
情報の流れが速い告知ポストは時間とともにタイムラインから流れやすい固定表示と、内容を変えた再告知を工程に入れる
DMの開始に条件がある相手の受信設定や関係によっては送れないフォローを応募条件にし、届かない場合の扱いを規約に書く
懸賞を専門にするアカウントが存在する件数は増えるが、終了後に定着しない応募も混ざる賞品を自社に寄せ、件数以外のKPIも見る

キャンペーン全体の地図

目的・KPIから発送・測定までの6段階と、各段階の成果物、Xで起きやすいことをまとめた図
図:キャンペーン全体の流れと、段階ごとのつまずきやすい点

はじめて実施する人向けに、フォロー&リポスト形式の基本手順だけを短く知りたい場合はXのフォロー&リポストキャンペーンのやり方が適しています。この記事はその全体を、判断の材料まで含めて広げたものです。

目的別の設計とKPI

キャンペーンの設計は、目的で大きく変わります。「フォロワーも増やしたいし、売上も、口コミも」と欲張ると、賞品と応募条件が中途半端になります。主目的を1つ決め、残りは補助の指標として見るのが基本です。

目的ごとの組み合わせ表

主目的相性のよい形式賞品の方向性主KPI補助KPI落とし穴
認知拡大フォロー&リポスト話題性があり、説明なしで価値が伝わるもの告知ポストのインプレッション、リポスト数プロフィールへのアクセス数賞品だけが話題になり、商品名が伝わらない
フォロワー獲得フォロー&リポスト、フォロー&いいね自社商品や自社ならではの体験終了30日後の純増数定着率、1人あたり獲得費用期間中の増加数だけで成功と判断してしまう
商品理解フォロー&リプライ(質問やクイズに回答)対象商品そのものテーマに沿ったリプライ数商品ページへのクリック数回答が難しいと応募が減る
口コミ(UGC)ハッシュタグ投稿参加者の投稿意欲を高める体験や限定品条件を満たす投稿数、投稿者数投稿のインプレッション合計感想の内容を指定するとステマ規制の論点が生じる
購入促進応募形式を問わず、当選特典をクーポンにする使い道が自社内に限られるクーポンクーポン利用数、経由売上新規購入者の割合来店や購入を条件にすると景品規制の対象になりうる
イベント集客フォロー&リプライ(行きたい日を回答)招待券、体験枠当選者の来場率告知ポストのクリック数来場が当選の受け取り条件だと取引付随の判断が必要

形式と賞品の組み合わせは一例です。法令面の判断は景品表示法の節を確認してください。

KPIは「件数」と「質」をセットで置く

応募数だけをKPIにすると、賞品を高額にするだけで達成できてしまいます。次回の判断に使えるよう、件数の指標と質の指標を1つずつ組み合わせましょう。

確認したいこと指標計算式取得元
届いたかインプレッション数告知ポスト+再告知ポストの合計Xのアナリティクス
応募したか有効応募者数応募者数−重複・条件未達応募者リスト
どれだけ増えたか期間純増数終了日のフォロワー数−開始日のフォロワー数フォロワー数の記録
残ったか30日定着率終了30日後の純増数÷期間純増数フォロワー数の記録
受け取ったか当選者対応完了率受け取り完了数÷当選者数発送管理表
動いたかクーポン利用率利用数÷配布数EC・店舗の記録
割に合ったか定着フォロワー単価総費用÷終了30日後の純増数予算表

計算例(仮の数字)

期間純増1,000人、終了30日後の純増600人、総費用120,000円の場合、30日定着率は60%です。期間純増で見た単価は120円ですが、定着フォロワー単価は200円になります。稟議や報告では、後者も示すと実態に近づきます。

自社に関連する賞品と関連の薄い高額賞品で、締切後のフォロワー数の推移が異なることを示す模式図
図:期間中の増加が大きくても、残るとは限らない(模式図。実際の推移を示すものではありません)

目標値の決め方

Xキャンペーンの応募数について、自社に当てはめられる公的な統計は確認できませんでした。民間の「平均応募数」も、賞品やフォロワー数が違えば参考になりません。目標は次の順で置くと、根拠を説明できます。

  1. 過去のポストを基準にする:直近の通常ポストのインプレッションとリポスト数の中央値を取ります。
  2. 過去のキャンペーンがあれば、その実績を使う:賞品単価や期間の違いをメモします。
  3. はじめての場合は下限のみ決める:1回目は「基準値を作る回」と位置づけ、最低限の条件(有効応募が当選枠を十分に超えることなど)を決めます。
  4. 広告を使う場合は分けて測る:自然な広がりと広告配信を分けて記録します。

1枚企画書のひな形

稟議の前に、次の項目を1枚にまとめると、形式や賞品の議論が目的からずれにくくなります。空欄が残る項目は、まだ決めきれていない論点です。

ひな形:Xキャンペーン企画書

■主目的:【1つだけ書く】
■主KPI/補助KPI:【指標名、目標値、計測の時期】
■対象とする人:【例:既存商品を知らない20〜30代の○○に関心がある人】
■応募形式と条件:【形式、1人あたりの応募回数】
■賞品と当選人数:【賞品名、単価、人数、受け取り方法】
■期間:【開始日時、締切日時、当選連絡の時期】
■購入・来店との関係:【なし/あり(その内容)】
■費用:【賞品、発送、制作、広告、ツール・代行、社内工数】
■体制:【責任者、運用担当、法務、問い合わせ窓口、休日の連絡先】
■リスクと対応:【なりすまし、中止基準、個人情報の管理】
■終了後の計画:【30日間の投稿、報告の日】

どのアカウントで実施するか

本アカウントで実施するか、キャンペーン専用のアカウントを作るかも、目的に関わります。XのAuthenticityポリシーは、ブランドや地域ごとなど、目的の異なる複数アカウントの運用を認めています。一方で、同じ内容を複数のアカウントで投稿したり、複数のアカウントで同じポストに反応して目立たせたりすることは認めていません。

実施するアカウント長所注意点
本アカウント増えたフォロワーがそのまま資産になる。なりすましと区別しやすい懸賞目的のフォロワーが混ざり、通常の投稿の反応が読みにくくなることがある
商品・ブランド別のアカウント賞品と発信内容が揃いやすいフォロワーが少ないと初速が出にくい。公式であることの案内が必要
キャンペーン専用の新規アカウント本アカウントへの影響を分けられる終了後の活用先がなく、なりすましとも見分けにくい。通常は勧めにくい

どのアカウントでも、当選連絡は告知と同じアカウントから送ります。公式サイトから対象のアカウントへのリンクを用意しておくと、応募者が本物かどうかを確かめられます。

応募形式の全種類を比較

Xのキャンペーンで使われる応募形式を、運営の観点も含めて比べます。手順の比較は基本の4形式の比較にまとめているので、ここでは「拡散」「確認のしやすさ」「不正への強さ」「規約上の論点」まで見ていきます。

形式ごとの評価と、ツールの対応範囲

下の表の「キャンペーンメーカー」の列は、当社サービスの提供範囲を区別するために入れています。一般的に実施できる形式と、当社で提供している形式は同じではありません。

形式拡散応募ハードル応募の確認主な論点キャンペーンメーカー for X
フォロー&リポスト高い低い投稿者はリポスト一覧で確認可能懸賞目的の応募、定着率対応
フォロー&リプライ中程度中程度返信一覧で確認可能指定ワードの完全一致をどこまで求めるか対応(指定ワードも可)
フォロー&いいね限定的最も低い他者からは確認できない。投稿者は確認可能第三者に応募が見えず、透明性を示しにくい対応
ハッシュタグ投稿投稿次第高い検索だけでは全件が見えない場合があるステマ規制、著作権、無関係タグの回避対応
フォローのみほぼなし最も低いフォロワー一覧で確認時点の特定が難しく、応募の意思が見えないLPに記載なし(要相談)
引用リポスト中〜高中程度引用一覧で確認可能コメント内容の指定とステマ規制LPに記載なし(要相談)
インスタントウィン形式次第低いシステムのログで確認当選確率の管理、自動返信の規約提供していない
診断・ゲーム・クイズ型結果の共有次第中程度システムのログで確認開発費、結果共有の導線提供していない
外部フォーム応募低い高いフォームのデータで確認個人情報の取得と管理LPに記載なし(要相談)
購入・レシート連動低い最も高い購入証明で確認景品規制の対象、上限額LPに記載なし(要相談)

拡散と応募ハードルは、形式の性質から見た相対的な目安です。統計に基づく数値ではありません。

応募のしやすさと拡散の期待の2軸に、リポストやリプライなどの応募形式を配置した図
図:応募形式のポジショニング。形式の性質から見た相対的な目安で、統計に基づく数値ではありません

フォロー&リポスト

もっとも広く使われる形式です。手順が単純で、応募が参加者のフォロワーにも見えます。リポストは投稿の詳細画面の「Reposts」タブから確認できると公式ヘルプに記載があります。

注意したいのは非公開アカウントです。同じヘルプによると、鍵のかかったアカウントのポストはリポストできません。逆に、応募者自身のアカウントが非公開だとリポストの公開範囲が限られるため、主催者が確認できない場合があります。規約に扱いを書いておきましょう。

引用リポスト

コメントが付くので、賞品への期待や商品への思いが見えやすくなります。公式ヘルプによると、引用はリポストとは別のタブで確認します。集計の際に両方を見るのか、引用だけを有効とするのかを決めましょう。

「こんな感想を書いて」と具体的に指定すると、ステマ規制の論点が生じます(ステマ規制の節を参照)。「賞品を当てたい理由を教えてください」のように、感想の内容を限定しない問いかけが無難です。

フォロー&リプライ

告知に対して「欲しい!」のような指定ワードや、質問への答えを返信してもらう形式です。指定ワードの表記ゆれ(全角・半角、ひらがな・カタカナ)をどこまで有効にするかを、事前に決めましょう。「指定ワードを含む返信を有効」と規約に書くと、判断が揺れません。

応募者が多いと、同じ文面の返信が短時間に大量に並びます。Xのルールは、無関係なリプライや大量の重複リプライをスパムと扱っています。参加者を巻き込まないため、1人1回の返信で足り、何度返信しても当選確率は上がらないことを告知に明記しましょう。

フォロー&いいね

もっとも手軽で、参加者のタイムラインに応募の跡が残りません。ただし、いいねした人の一覧は他のユーザーには見えません。第三者が応募の事実を確かめられないので、当選者を誤って選んだ場合の説明材料を社内に残す必要があります。

リポストと比べて拡散は期待しにくいため、広告で届ける設計と組み合わせるか、既存フォロワーへのお礼企画に向いています。

ハッシュタグ投稿

参加者の言葉や写真が投稿として残るUGC型です。Xのガイドラインで特に気をつけたいのは、次の2点です。

  • 検索だけでは全件を確認できない場合がある:Xのガイドラインは、@ユーザー名を含む投稿は通知で確認できる一方、単純な検索では一部が表示されないことがあるとしています。ハッシュタグに加えて「@公式アカウントを投稿に含める」ことを応募条件にすると、取りこぼしを減らせます。
  • 無関係な内容に付けさせない:同ガイドラインは、#キャンペーンや企業名のような関連タグの使用はできるものの、内容と無関係なポストに付けるよう勧めるとルール違反になるおそれがあるとしています。

ハッシュタグの数については、公式ヘルプが1ポストにつき2つまでを勧めています。応募用のタグは1つに絞り、参加者の投稿の負担を減らしましょう。

インスタントウィン

応募した直後に当落がわかる形式です。すぐに結果が出る体験は魅力ですが、応募ごとに抽選して自動で返信する仕組みが必要になります。Xの自動化ルール上、応募者への自動リプライやDMには、事前の意思表示や1回の操作につき1件までの制限、簡単に受信を断れる手段などの条件があります(自動化ルールの節を参照)。実施するなら、最新のルールに沿った設計か、開発元に具体的に確認する必要があります。

当選確率を管理する責任も主催者にあります。告知した当選者数に達しない場合は、後述の消費者庁Q&Aのとおり不当表示のおそれがあります。なお、キャンペーンメーカー for Xはインスタントウィンを提供していません。期間終了後にまとめて抽選する通常型です。

診断・クイズ・外部フォーム・購入連動

  • 診断・ゲーム型:結果画像を共有してもらう導線が作れれば話題になりやすい一方、開発費とテスト工程が増えます。キャンペーンメーカー for Xでは提供していません。
  • クイズ型:リプライで答える方式ならXの機能だけで実施できます。ただし、答えやヒントが商品の購入でわかる設計は、景品規制の対象になりえます(景品表示法の節を参照)。
  • 外部フォーム応募:応募者の属性を把握できる代わりに、Xの中で完結しないぶん離脱しやすくなります。氏名や連絡先を取得すると個人情報の管理も必要です。
  • 購入・レシート連動:売上に直結する一方で、一般懸賞の上限(最高額・総額)の範囲内で設計しなければなりません。

迷ったときの選び方

購入や来店の条件、参加者の言葉がほしいか、新しい人に広げたいかなどの質問で応募形式を選ぶ流れ図
図:迷ったときの応募形式の選び方

どれも決めきれない場合は、フォロー&リポストで基準値を作り、次回以降に比較します。購入や来店を条件にする場合は、先に景品表示法の確認をしてください。

参考リンク:Repost FAQs(X公式)、ハッシュタグの使い方(X公式)、公開・非公開ポスト(X公式)

業種別の設計

同じフォロー&リポストでも、業種によって賞品の渡し方や法令上の注意点が変わります。ここでは、賞品と形式の組み合わせに加えて、Xの広告ポリシーや景品規制で確認が必要になる点を整理します。表の内容は設計の考え方を示す例で、特定の企業の実績ではありません。

業種別の組み合わせ例

業種企画の例形式賞品の例注意点
化粧品・日用品新商品の発売記念フォロー&リポスト新商品の現品使用感の投稿を求めるなら効能の断定表現が広がらないよう注意する
食品・飲料味の投票、食べ方の募集フォロー&リプライ、ハッシュタグ詰め合わせパッケージに応募要領を載せると取引付随と判断される場合がある
酒類季節限定品の告知フォロー&リポスト試飲会、関連グッズ応募資格を20歳以上に限定する。広告配信のルールも別途確認する
飲食店・小売店周年記念、新店舗告知フォロー&リプライ食事券、割引券受け取りに来店が必要だと取引付随と判断される
EC・D2C再購入の促進フォロー&リポスト自社ECの割引コードコードの配布と利用状況を照合できるようにする
アプリ・ゲームリリース記念、大型更新フォロー&リポスト、ハッシュタグアプリ内の特典、ギフトダウンロードや課金を応募条件にする場合は取引付随の判断が必要
BtoB・SaaS資料公開、イベント告知フォロー&リプライ業界書籍、イベント招待個人の懸賞層が増えやすいので、応募条件を業務の関心に寄せる
旅行・宿泊・観光地域の魅力発信ハッシュタグ投稿宿泊券、地域の特産品写真の二次利用と、写り込みの扱いを規約に書く
エンタメ・出版発売・公開記念フォロー&リポスト、引用サイン入り商品転売の防止。雑誌・新聞は業種別の景品規制を確認する
不動産・医療関連認知向け企画フォロー&リポスト自社と無関係な一般的な賞品も検討業種別の景品規制があるため、企画前に法務へ確認する

業種によって追加で確認すること

  • 業種別の景品規制:消費者庁の「景品規制の概要」によると、新聞業、雑誌業、不動産業、医療用医薬品業・医療機器業・衛生検査所業には、一般の規制とは別に業種別の告示があります。該当する業種は、一般論だけで判断しないでください。
  • X広告の業種別ポリシー:広告を併用する場合、業種によって出稿のルールが異なります。たとえば酒類のポリシーは独立した項目になっています。酒類を賞品とする場合は、国や地域の条件も含めて配信前に確認しましょう。
  • インフルエンサーの有償案件:Xの有償パートナーシップのポリシーは、酒類、健康・ウェルネスのサプリメント、減量関連、医薬品などを禁止カテゴリーとして挙げています(例外は個別検討)。これらの業種では、有償の投稿依頼そのものが使えない可能性があります。
  • 店舗受け取り:来店が受け取りの条件になると、景品規制の扱いが変わります。店舗型の業種は、賞品を郵送にするか、規制の範囲内で設計するかを最初に決めましょう。

賞品設計と当選人数

賞品は、応募の量と質を同時に決める要素です。「高額なほどよい」とは限りません。誰でも欲しい賞品は、自社に興味がない人も引き寄せるからです。

賞品タイプの比較

賞品タイプ応募の集まり方定着しやすさ実務の負担向いている目的
自社商品興味のある人が中心高め発送が必要フォロワー獲得、商品理解
限定品・非売品既存ファンに響く高め制作と発送が必要ファンとの関係づくり
自社の割引クーポン購入検討者が中心中程度コード管理のみ購入促進
汎用のデジタルギフト幅広く集まる低めコード管理のみ認知拡大
高額の家電など幅広く集まる低め発送と問い合わせ対応短期間の話題づくり
体験・招待対象者が絞られる高め日程調整が必要イベント集客

比較は賞品の性質から見た一般的な目安です。実際の結果は商品や条件によって異なります。

当選人数の決め方

同じ予算でも、高額賞品を少人数に渡すか、手頃な賞品を多人数に渡すかで印象が変わります。人数の決定で確認すべきことは次の4つです。

  • 告知の効果:「30名様に当たる」のように、当選者が多いと当たりそうだと感じてもらいやすくなります。
  • DMの実務:当選者が多いほど、DM送信・問い合わせ・発送の工数が増えます。
  • Xの送信上限:Xの上限についてのヘルプは、DMの送信上限を1日500通と案内しています(状況により一時的に引き下げられる場合あり)。繰り上げ連絡やリマインドも含めて計画します。
  • 表示の正確さ:消費者庁の景品に関するQ&A(Q87)は、実際の当選者数が告知した当選者数に満たないときなどは、取引条件に関する不当表示として問題になるおそれがあるとしています。返信がなかった場合の繰り上げや再抽選まで考えて、告知の人数を確実に満たせる設計にしましょう。

賞品の組み立て例(仮の数字)

賞品予算60,000円の場合に、次の3案を比べます。A案:6万円の賞品を1名。B案:2,000円の賞品を30名。C案:1万円の賞品を3名と、1,000円のクーポンを30名。フォロワー獲得が目的なら、自社商品を使ったB案かC案から検討します。C案のように枠を分けるときは、賞品ごとの当選人数と抽選方法を規約に明記します。

クーポン・デジタル特典の注意点

  • 使える範囲を明記する:対象商品、併用の可否、利用期限を書きます。
  • コードの種類を決める:全員共通のコードは拡散すると誰でも使えてしまいます。当選者ごとの個別コードが安全です。ただし、配布の管理は増えます。
  • 景品表示法での扱いを確認する:消費者庁のQ&A(Q21)では、誰でも応募できるホームページの懸賞でも、当選者が値引券を使うために店舗へ来店する必要があれば取引に付随すると説明しています。そのうえで、正常な商慣習に照らして値引と認められる場合は景品類に含まれないとしています。自社の例に近いかどうかを確認しましょう。

スケジュール|逆算の工程表

Xキャンペーンは短期間で実施されることが多い施策です。しかし、準備と事後対応を含めると、1か月以上の案件になります。公開日から逆算して、法務確認と素材準備の余裕を確保しましょう。

実施日から逆算した工程表

次の表は、開始日を「D」、応募締切日を「E」とした場合の目安です。社内の承認フローに合わせて調整してください。

時期工程成果物確認者
D−30日目的、KPI、予算の決定企画書責任者
D−25日形式、賞品、当選人数の決定賞品手配の見積もり責任者・購買
D−20日応募規約の作成、法務確認の依頼規約案法務
D−15日告知ポスト文、画像の制作投稿原稿、画像広報
D−10日応募集計の方法と抽選手順の確定運用手順書担当者
D−7日当選DM文面、問い合わせ回答集の作成文面集、FAQ法務・CS
D−3日リンク、フォーム、コードの動作確認確認表担当者
D告知ポストの公開、固定表示公開記録担当者
D+1日〜反応の監視、なりすましの確認監視ログ担当者
E−2日締切前の再告知再告知ポスト担当者
E+1〜3日応募の確定、不正の除外、抽選抽選記録担当者+第三者
E+3〜5日当選DMの送付、連絡完了のポスト送信記録担当者
E+10日返信期限、繰り上げ抽選の判断再抽選記録担当者
E+14〜30日発送、個人情報の処理発送管理表担当者・物流
E+30日定着率の測定、報告報告書責任者

日数は説明用の目安です。賞品の納期や社内承認にあわせて調整してください。

開始日Dの30日前から締切日Eの30日後までの工程を並べたガントチャート
図:工程表をガントチャートにしたもの。期間は目安です

役割分担の例

少人数でも、「作る人」と「確認する人」は分けましょう。1人が企画から抽選まで担当すると、誤りに気づきにくく、公平性の説明も難しくなります。兼務する場合でも、担当を明確にします。

役割主な担当兼務する場合の注意
責任者目的と予算の決定、中止の判断休日に連絡できる代理を決める
運用担当投稿、監視、応募の集計、当選連絡抽選の確認は別の人が行う
法務・コンプライアンス規約、景品表示法、個人情報の確認社内にいなければ外部の専門家に依頼する
問い合わせ担当DMやメールへの回答、記録回答集を用意し、個別判断を減らす
物流担当賞品の管理、発送、不着対応個人情報に触れる人を限定する

14日間の投稿計画の例

応募期間を14日間とした場合の投稿計画です。日数は例です。「同じ文面の繰り返し」にならないよう、回ごとに伝える内容を変えています。

日投稿伝える内容
1日目告知ポスト(固定表示)賞品、応募方法、締切、連絡方法
3日目賞品の紹介賞品の魅力、開発の背景。告知ポストを引用
7日目中間のお知らせ応募へのお礼、なりすましへの注意喚起
10日目商品の情報使い方、よくある質問。キャンペーン以外の価値を伝える
13日目締切前の案内残りの時間、応募方法の再確認
14日目終了のお知らせお礼、当選連絡の時期、固定表示の解除

リプライ応募の場合は、告知ポストの返信できる相手が制限されていないかも公開前に確認してください。設定次第では、応募できない人が出てしまいます。

応募期間の決め方

応募期間の長さに公式の決まりはありません。短いほど勢いは出ますが、見逃す人が増えます。長いほど機会は増えますが、途中で話題が途切れます。次の観点で決めましょう。

  • 締切が明確に伝わるか:月末や祝日など、覚えやすい日にします。
  • 時間帯:自社アカウントの反応が多い時間帯を、アナリティクスで確認します。締切時刻は「23:59」のように分まで書きます。
  • 再告知の回数:開始、中間、締切前の3回を基本に、内容を変えて投稿します。
  • 対応する体制:土日や長期休暇の直前に開始すると、炎上やなりすましへの初動が遅れます。
  • 賞品の到着時期:季節商品は、当選から受け取りまでの日数を逆算します。

複数回に分ける場合の注意

短い期間で連続開催すると、前回の熱量を生かせます。一方で、同じ内容のポストを繰り返す設計は避けましょう。XのAuthenticityポリシーは、同一または酷似した内容を繰り返す投稿や、同じ内容の投稿と削除を繰り返す行為を禁止しています。また、既存のポストを編集して、集まった反応を別の内容に転用することも禁止されています。次回の告知には新しいポストを作り、賞品や文面を変えてください。

応募規約のひな形

ポストの字数では応募条件を書ききれないので、特設ページなどに応募規約を置いてリンクするのが一般的です。ここでは、X特有の論点を含めたひな形を紹介します。そのまま使うのではなく、自社の条件に合わせて修正し、法務または専門家の確認を受けてください。

応募規約のひな形(X向け)

ひな形:【キャンペーン名】応募規約

1. 主催者
本キャンペーンは【会社名】(以下「当社」)が実施します。本キャンペーンはX Corp.が主催、後援、または承認するものではありません。

2. 応募期間
【YYYY年M月D日 HH:MM】から【YYYY年M月D日 HH:MM】まで(日本時間)。

3. 応募資格
日本国内に居住し、賞品の配送先を日本国内で指定できる方。【20歳以上の方に限る、など】。当社および関係会社の従業員、ならびに本キャンペーンの関係者は応募できません。未成年の方は保護者の同意を得てご応募ください。

4. 応募方法
(1)当社公式Xアカウント(@【公式ID】)をフォローする。
(2)対象ポストを【リポスト/指定ワードでリプライ/いいね/ハッシュタグ#【タグ】と@【公式ID】を含めて投稿】する。
以上をもって応募完了とします。抽選時点でフォローを外している場合、応募を削除している場合は対象外です。

5. 応募回数
応募は期間中1人につき1回までです。複数回の応募やリポストを行っても、当選確率は変わりません。

6. 複数アカウント
複数のアカウントを使用した応募が判明した場合、すべての応募を無効とします。応募のために新たにアカウントを作成しないでください。

7. 対象外となる応募
非公開アカウントからの応募など、当社が応募内容を確認できない場合は対象外です。Xのルールに違反している、または応募の内容が不適切であると当社が判断した場合も、対象外とすることがあります。

8. 賞品と当選人数
【賞品名】を抽選で【N】名様に提供します。賞品の仕様は変更になる場合があります。その場合は同等の賞品をお送りします。

9. 抽選方法と当選発表
応募期間の終了後、応募条件を満たした方の中から抽選で当選者を決定します。抽選の経過および結果に関するお問い合わせにはお答えできません。当選者の発表はDMの送付をもって代えます。

10. 当選のご連絡
当選された方には【M月D日頃】に、当社公式アカウント(@【公式ID】)からDMをお送りします。応募いただいた方には、本キャンペーンの当選連絡に限って当社からのDMの受信を希望されたものとして扱います。当社は他のアカウントからご連絡することはありません。また、送料、手数料、クレジットカード情報を求めることはありません。

11. 当選の無効と繰り上げ
次の場合は当選を無効とし、繰り上げ抽選を行うことがあります。(1)DMを受信できる状態にしていないなど、当社から連絡ができない場合。(2)【M月D日 HH:MM】までに所定の手続きをされない場合。(3)規約に違反していることが判明した場合。

12. 賞品の送付
発送は【M月頃】を予定しています。転居先不明や長期不在で受領いただけない場合、当選を無効とすることがあります。賞品の転売、譲渡はお断りします。

13. 投稿の取り扱い(ハッシュタグ投稿、引用の場合)
応募は応募者本人が権利を持つ内容に限ります。第三者の写真や音楽、肖像を無断で使わないでください。当社が公式の媒体で投稿を紹介する場合は、事前に投稿者へ個別に許諾をお願いします。

14. 個人情報
当選者からお預かりする氏名、住所、電話番号は、賞品の発送およびご連絡のために利用し、発送業務の委託先に必要な範囲で提供します。その他の取扱いは【プライバシーポリシーのURL】をご覧ください。

15. 中止・変更
天災、システム障害、Xの仕様変更などの事情により、本キャンペーンを予告なく変更または中止することがあります。

16. 免責
Xの障害、通信環境の問題により応募が反映されない場合について、当社は責任を負いかねます。ただし、当社の故意または重大な過失による場合はこの限りではありません。

17. お問い合わせ
【窓口名、メールアドレス、受付時間】

ひな形のうち、X特有で確認してほしい条項

条項入れる理由出典・補足
5. 応募回数Xのガイドラインが、1日に複数回の応募は無効と明記することを推奨しているXのガイドライン
6. 複数アカウント同ガイドラインが、複数アカウントでの応募者は当選資格を失うと明記するよう求めている同上
7. 非公開アカウント主催者が応募を確認できないことがある公開・非公開ポストのヘルプ
10. DM受信の扱いXの自動化ルールが、自動DMには事前の意思表示を求めている自動送付の場合はとくに重要。詳細は自動化ルールの節
11. 繰り上げ連絡不能の当選者を処理し、告知した当選者数を満たしやすくする消費者庁Q&A Q87
13. 投稿の取り扱い応募作品を無断で二次利用するとトラブルになる個別の権利関係は法務へ確認

告知ポストの例

告知ポストは、スマートフォンの画面で読まれることを前提に、「賞品」「応募方法」「締切」「当選連絡の方法」の順に並べます。以下の例は、賞品名やアカウント名を置き換えて使う架空の文面です。

告知ポストの画面例に、賞品、応募条件、締切、連絡元、規約リンクの書き方の注釈を付けた図
図:告知ポストの構成(画面はイメージです)

応募形式別のポスト例

例1:フォロー&リポスト(新商品)

\発売記念/
新商品【商品名】を30名様にプレゼント

応募方法
1. @【公式ID】をフォロー
2. このポストをリポスト

締切:【M/D】23:59
当選者には公式アカウントからDMでご連絡します。
規約はこちら→【URL】

例2:フォロー&リプライ(質問型)

次のフレーバー、どちらが飲みたいですか?
リプライで教えてくださった方の中から、抽選で【N】名様に新作セットをお届けします。

1. @【公式ID】をフォロー
2. 「A」か「B」でこのポストに返信

何度返信しても当選確率は変わりません。
締切:【M/D】23:59 / 規約→【URL】

例3:フォロー&いいね(お礼企画)

フォロワー【N】万人、ありがとうございます。
感謝を込めて【賞品名】を【N】名様に。

1. @【公式ID】をフォロー
2. このポストにいいね

締切:【M/D】23:59 / 規約→【URL】

例4:ハッシュタグ投稿(写真募集)

あなたの【商品名】のある風景を見せてください。

1. @【公式ID】をフォロー
2. @【公式ID】と #【タグ名】 を付けて写真を投稿

投稿の内容は抽選結果に影響しません。ご自身で撮影した写真でご応募ください。
締切:【M/D】23:59 / 規約→【URL】

例4の「投稿の内容は抽選結果に影響しません」は、ステマ規制の節で紹介する消費者庁Q&Aの論点に関わる大事な一文です。優秀作を選ぶ企画の場合は、この文面は使えません。

応募用ハッシュタグの決め方

ハッシュタグ投稿形式では、タグの決め方で集計のしやすさと法令上のリスクが変わります。次の順で確認しましょう。

  1. 既存の使われ方を検索する:別の話題で使われているタグだと、無関係の投稿が混ざります。
  2. 企画名や商品名を入れる:キャンペーンと関連が明確になり、他の話題と区別できます。
  3. 評価や推奨を含めない:「#最高においしい」のようなタグは、感想の内容を指定することになります。「#○○20周年」のような事実を示す名前にします。
  4. 入力しやすい長さにする:スペースや句読点を入れるとハッシュタグとして機能しません。英数字とかなの混在にも注意します。
  5. 誤記の扱いを決める:表記が違う投稿を有効にするかどうかを、抽選前に決めます。

再告知・締切前・完了のポスト例

締切前の再告知

  • 【賞品名】プレゼントは明日【M/D】23:59まで。
  • 応募がまだの方はこちらのポストから(元の告知を引用)。
  • 当選連絡は@【公式ID】からのDMのみです。

応募終了のお知らせ

  • 【キャンペーン名】の応募を締め切りました。
  • たくさんのご応募、ありがとうございました。
  • 当選者には【M/D】頃、DMでご連絡します。

書き方のNGと修正例

避けたい表現理由修正例
必ず当たる抽選の場合は事実と異なる抽選で○名様に
リポストするほど当たりやすい繰り返しの投稿を促し、Xのガイドラインに反するおそれ応募は1人1回です
#トレンドタグを付けて応募無関係なタグの使用を促すことになる#キャンペーン専用タグを付けて応募
「最高の味」と書いて投稿で応募感想の内容を指定し、ステマ規制の論点が生じる感想を自由に教えてください
サブ垢からの応募もOK複数アカウントの作成を促すことになる1人1アカウントでご応募ください
当選者には連絡します連絡元と手段が不明で、なりすましに悪用されやすい@公式IDからDMでご連絡します

告知の周辺で忘れがちなこと

  • 固定表示:プロフィールに固定し、終了後に外します。終了したポストを固定したままにすると、締切を知らない人が応募してしまいます。
  • 画像の中の文字:応募条件は画像だけでなく本文にも書きます。画像が読み込まれない環境でも内容がわかるようにするためです。
  • 代替テキスト:画像の説明文を設定すると、読み上げ機能を使う人にも伝わります。
  • ポストの編集:応募条件を公開後に変えると、すでに応募した人との間に不公平が生じます。誤記を見つけたら、訂正の告知も出しましょう。

Xの公式ルールと法律

Xキャンペーンで確認すべきルールは、大きく5つあります。Xの規約が3系統(キャンペーンのガイドライン、Authenticityポリシー、自動化ルール・開発者向けルール)、法律が景品表示法と個人情報保護法です。なお、この記事の内容は一般的な情報であり、法的助言ではありません。個別の判断は専門家に確認してください。

X自身もガイドラインの中で、適用される法令や規制への準拠は主催者の責任であり、疑問がある場合は弁護士に相談するよう案内しています。

キャンペーン実施についてのXのガイドライン

もっとも基本となるのがキャンペーン実施についてのXのガイドラインです。目的は、キャンペーンが原因で利用者がXのルールに違反しないようにすることです。要点と、規約や設計への反映方法をまとめます。

ガイドラインの要点設計への反映
複数アカウントで応募した人は当選資格を失うと明記する。多数のアカウントを作った利用者は、全アカウントが凍結される場合がある規約と告知に「1人1アカウント」と明記する。参加者にも凍結の可能性を伝える
同じ内容やリンクの投稿はルール違反で、検索の品質を下げるおそれがある。リポスト数の多い人に賞品を出すようなルールは設定しない「たくさんリポストした人が有利」にしない。ランキング形式を避ける
1日に複数回応募した場合は無効とすることを明記するよう推奨1人1回、またはそれに近い応募制限を規約に書く
当選者を選ぶには全応募の確認が必要。@ユーザー名を含む投稿は通知で確認できるが、単純な検索では一部が表示されないことがある検索結果だけで集計しない。ハッシュタグ投稿には@公式IDの記載も求める
関連ハッシュタグの使用はできるが、内容と無関係なポストに付けるよう勧めるとルール違反のおそれがある応募専用のタグを決め、テーマに合う投稿を呼びかける
開始前にXのルールと検索のベストプラクティスを確認する工程表に確認日を入れる

プラットフォーム操作とスパムのルール

かつて「プラットフォームの操作とスパム」と呼ばれた内容は、現在Authenticity(真正性)ポリシーとして案内されています。キャンペーンと関係が深いものを整理します。

禁止されている行為キャンペーンで起こりうる場面避け方
大量の、重複する、または望まれていないリプライ・メンション・DM応募者全員に同じ文面を自動で返信する当選者への連絡に絞り、配信対象と頻度を限定する
同一または酷似した投稿の繰り返し同じ告知文を毎日投稿する回ごとに内容を変える
流行中のハッシュタグを使って製品やアカウントへ誘導するトレンドに便乗して告知するキャンペーンと関連するタグだけを使う
1つの投稿や複数の投稿に過剰または無関係なハッシュタグを付ける告知に多数のタグを付けるタグを絞る
エンゲージメントの売買、または報酬を伴う指標の水増し応募の見返りを、数字のかさ上げそのものを目的に設計する実施目的と条件を社内で説明できるようにする(次の節も参照)
フォローとフォロー解除を繰り返す「フォローチャーン」、無差別な大量フォロー応募者を一括で相互フォローする応募者へのフォローを条件や特典にしない
複数アカウントで同じ投稿に反応させ、目立たせる社員や関係者のアカウントで大量にリポストする関係者の応募を禁止し、社内で周知する
投稿の編集により、集まった反応を別の内容に転用する過去の人気ポストを編集して告知に差し替える新しいポストで告知する

出典:XのAuthenticityポリシーの内容を当社で整理。「キャンペーンで起こりうる場面」と「避け方」は当社の解説であり、Xの公式な例示ではありません。

同ポリシーによる措置には、スパム対策の確認(電話番号の入力など)、URLへの警告、検索・トレンド・タイムラインでの表示の制限、機能の一時停止、アカウントの凍結があります。公式アカウントが制限されると、当選連絡まで止まってしまいます。また、同一人物のものと判断された別のアカウントが凍結の対象になる場合もあります。

「スパム判定」を避けるための考え方

Xが「この操作なら安全」といった数値基準を公開しているわけではありません。民間の記事にある「○回までなら大丈夫」を信じるのは危険です。公開情報から言えるのは、大量、重複、望まれていない、という要素を減らすことです。送る相手を絞る、同じ文面を連投しない、参加者を複数回の投稿に誘導しない。この3点を守りましょう。

自動化ルールと開発者向けルール

応募の収集やDM送信にAPIやツールを使う場合は、さらに別のルールが関係します。ここは見落とされやすく、また判断が難しいところです。公式ページの内容をできるだけそのまま紹介します。

対象公式情報の内容出典
自動DM望まれていないDMを大量または自動で送ってはならない。自動DMは、受信者が先に求めた場合や、連絡を希望する意思を明確に示した場合に限られる。簡単に受信を断る方法を提供し、すぐに従う必要がある。DMを受信できる状態(フォローしている等)であることは、自動DMを期待している意味にはならないAutomation rules
自動リプライ利用者が事前に意思を示している(投稿への返信やDMなど)、受信拒否の方法がある、1回の操作につき1件までなどの条件がある。キーワード検索の結果だけを根拠にした自動返信は認められない。フォローだけでは意思表示にならない同上
自動の同意自動返信や自動DMの前に明示の同意を得ることX Developer Policy
Pay to engageAPIを使うサービスが、X上の行為(ポスト、フォロー、リポスト、いいね、リプライなど)に対価を払ってはならない同上
懸賞への注意開発者向けガイドラインの「判断が分かれる領域」として、フォローやリポストを応募条件にすることはエンゲージメント操作と見なされる場合があると記載。応募にエンゲージメントを求めない方法(特定のフレーズでの返信など)も提案しているDeveloper Guidelines
スクレイピングAPIを使わない取得は永久凍結の対象になりうると記載同上

ここで確認できる範囲の結論は次のとおりです。

  • ガイドラインは、フォローやハッシュタグ投稿を条件とするキャンペーンの存在を前提にしている:一方で開発者向けガイドラインは、API利用の文脈で慎重な姿勢を示しています。二つの文書は対象が違うため単純に比較できません。
  • 「応募したこと」が自動DMの同意と認められるかは、公式に明言されていません:少なくとも、規約と告知で「当選時に公式アカウントからDMを送る」ことを事前に明記し、断る方法を案内するのが、確認できる範囲で取れる最低限の配慮です。
  • ツールや代行を使うなら、事前に確認する:どのAPIや手段で応募を取得し、DMをどの条件で送るのかを提供元に確認しましょう。責任はツールを使う主催者のアカウントにも及びます。

Xの送信上限

About X limitsによると、確認時点の上限は次のとおりです。これらは上限であって、そこまでなら安全という保証ではありません。また、状況によって一時的に引き下げられることがあります。DMの送信ペースは当選DMの節でも扱います。

  • DMの送信:1日500通
  • 投稿:未認証アカウントの場合、1日50件のオリジナル投稿と200件の返信(全体の上限は1日2,400件で、30分単位にも分割)
  • フォロー:1日400件

さらに、About Chatのページには24時間あたりのメッセージリクエストの上限として、Premium Business 500、Premium Plus 75、Premium 35、無料7という記載があります。つまり、フォローされていない相手にリクエストとして送る場合、無料アカウントでは極めて少ない数しか送れない可能性があります。これがフォローを応募条件にする実務上の理由の一つです。

景品表示法の景品規制

Xキャンペーンで特に重要なのは、SNSの懸賞を直接扱った消費者庁の「景品に関するQ&A」です。「フォローといいねだけなら対象外」と一律に言えるわけではなく、条件次第で判断が変わります。主な論点を、Q&Aの内容に沿って整理します。

企画の内容消費者庁Q&Aでの結論該当
アカウントをフォローし、いいねで応募。告知はHPとSNS。賞品は郵送取引につながる蓋然性が高い事情がない限り、取引に付随せず、景品規制の対象にならないQ18
フォローとハッシュタグ投稿で応募。商品の画像や使用感を投稿すると当選確率が2倍購入する蓋然性が高いと考えられ、取引に付随する。一般懸賞の規制の対象Q19
友だち登録で応募。当選者は景品の受け取りに店舗への来店が必要取引に付随する。来店すればもれなく提供されるため、総付景品の規制の対象Q20
HPから誰でも応募可。当選者には店舗で使う値引券をメールで提供取引に付随するが、正常な商慣習に照らして値引と認められれば景品類に含まれないQ21
HPやSNSから誰でも応募可能だが、応募要領を商品パッケージにも印刷商品の取引相手を主な対象にしているとみられ、取引に付随する。一般懸賞の規制の対象Q22

出典:消費者庁「景品に関するQ&A」を要約。自社の企画がどの例に近いかは、Q&A本文を読んで個別に判断してください。

規制の対象になると、上限額が関係します。消費者庁の「景品規制の概要」によると、一般懸賞の限度額は次のとおりです。取引価額5,000円未満なら最高額が取引価額の20倍、5,000円以上なら最高額10万円。総額はいずれも売上予定総額の2%までです。詳しい表は景品表示法の解説にまとめています。

一方、同じページでは、商品の購入や来店を条件とせず、広く告知してウェブサイトなどで申し込める抽選企画を「オープン懸賞」と呼び、景品規制は適用されないと説明しています。提供できる金品の最高額に具体的な上限はありません(平成18年4月に撤廃)。

購入や来店の必要性、購入で有利になるか、パッケージへの記載の順に景品規制の対象を確認する流れ図
図:景品規制を確認する流れ。出典は消費者庁「景品に関するQ&A」を要約。最終判断は専門家へ

企画書の段階で確認したい4つの質問

  • 応募や受け取りに、購入や来店が必要ですか
  • 購入すると有利になりませんか(当選確率、ヒント、応募回数など)
  • 応募要領を商品のパッケージや店内に掲示しませんか
  • 当選の特典は、使うために来店や購入が必要ですか

抽選の方法と表示について

同じQ&AのQ87は、抽選の手順について法律に定めはなく、実施者の判断に委ねられるとしています。第三者の立ち会いも法律上の必須要件ではありません。ただし、次の2点が示されています。

  • あらかじめ告知した方法と別の方法で当選者を選ぶことは、参加者に疑念を抱かせるので適切ではない
  • 実際の当選者数が告知した当選者数に満たないときなどは、取引条件の不当表示として景品表示法第5条第2号違反となるおそれがある

違反があった場合は、消費者庁の案内のとおり、措置命令や指導の対象となります。不当表示については課徴金の対象となる場合もあります。

ステルスマーケティング規制

令和5年10月1日から、広告であるのに広告であることを隠す表示は景品表示法違反となりました(消費者庁「ステルスマーケティング」)。規制の対象は、商品やサービスを供給する事業者(広告主)です。依頼を受けたインフルエンサーなどの第三者は、原則として規制の対象外です。

Xキャンペーンとの関係で必ず読みたいのが、消費者庁「ステルスマーケティングに関するQ&A」のQ8です。ハッシュタグ投稿キャンペーンそのものを扱っています。

通常、事業者の表示に当たらないとされた例

  • 「#A商品は、今年で発売20周年」を付けて、感想を投稿した人の中から抽選
  • 具体的な内容は指示していない
  • 投稿内容が抽選結果に影響しない

事業者の表示に当たると考えられるとされた例

  • 「#毎日食べたい美味しさ!」「#ダイエット中の人にもおすすめ!」を付けることが応募条件
  • 具体的な感想まで条件にしている
  • 事業者が投稿の内容を決定している

つまり、ハッシュタグそのものが評価や推奨になっていないか、投稿の内容が当落に影響しないかを確認する必要があります。「事業者の表示」に当たる投稿は、「広告」「PR」などで明瞭にしなければ告示に違反します。この点はインフルエンサー依頼と共通です(インフルエンサーの節)。

また、同じQ&AのQ2によると、違反があった場合は措置命令の対象となり、違反のおそれがあれば指導が行われます。

個人情報の取り扱い

当選者の住所や電話番号を受け取ると、個人情報保護法への対応が必要になります。個人情報保護委員会のガイドライン(通則編)や同委員会のQ&Aの考え方に沿って、実務では次の点を確認しましょう。

  • 利用目的の特定と通知・公表:取得する前に公表していなければ、取得後に速やかに本人に通知または公表します。本人が使われ方を合理的に予測できる程度に具体的に書きます(例:「賞品の発送と、発送に関するご連絡のため」)。
  • 目的外に使わない:当選者情報を、同意なく別の販促に使わないようにします。
  • 委託先の管理:発送を外部へ委託する場合、利用目的の達成に必要な範囲の委託であれば、提供先は「第三者」に当たらないと整理されています。委託先の監督は必要です。
  • 必要な情報に絞る:Xの自動化ルールも、必要最小限の情報のみを求めることと、取得目的の説明を求めています。
  • DM内の情報を公開しない:同ルールは、DMの内容を本人の明示的な同意なく公開しないことも求めています。
  • 保管と消去:発送が終わったら保管の要否を確認し、消去する日を決めます。アクセスできる人を限定し、持ち出し用のファイルを増やさないようにします。

このほか、ハッシュタグ投稿の写真を公式で紹介するときは、著作権や肖像権の確認が必要です。投稿者本人と、写っている第三者の権利を区別して考えましょう。

参考リンク:景品に関するQ&A(消費者庁)、ステマ告示の運用基準(消費者庁)、SNS等のキャンペーンと景品表示法(BUSINESS LAWYERS)

抽選と不正応募・懸賞アカウント対策

応募を集める段階よりも、締切後の処理で問題が起きやすくなります。どの時点の応募を対象とするのか、どの基準で除外するのか、結果をどう残すのか。事前に決めておきましょう。

応募データをどう取るか

方法できること注意点
Xの画面から目視で転記追加費用なし。少数なら確実に確認できる件数が増えると転記ミスと工数が増える。手順の記録も必要
Xの公式APIリポストした人の一覧などを、順に取得できる従量課金で、エンドポイントごとに料金が異なる。上限やルールの確認が必要
スクレイピング(画面からの自動取得)—開発者向けガイドラインで永久凍結の対象と記載。使わないことを勧める
外部ツール収集から抽選までを任せられる取得方法とルールへの準拠を提供元に確認する

APIで応募者を全件取得できるか

結論(2026年11月時点の公式資料から)

  • 「リポストは最新100件まで」という上限は、現在は有効でない可能性が高いと判断しました。Xの更新履歴は、2022年1月20日にリポストといいねの取得を改善し、「最後の100アカウントだけでなく全件を取得できる」ようにしたと記載しています。現在のリファレンスも、1回100件でページを送る仕様です。
  • いいねは公式資料どうしが食い違っています。Likesの紹介ページには「1投稿につき、すべての期間で最大100ユーザー」とありますが、更新履歴とリファレンスはページ送りを示しています。Xのスタッフも2024年6月に、認証済みユーザーなら「全件を取得できる。1回100件まで」と開発者フォーラムで回答しています。紹介ページには古い記述が残っている可能性がありますが、これは推測です。
  • ただし「必ず全件取れる」と保証する公式の記述はありません。ページングの説明にも全件の保証はなく、トークンが失効する場合があるとも書かれています。編集部は実際のAPIで大量件数を取得するテストを行っていません。本番前に自社の投稿で実測してください。

応募アクションごとの仕様を整理すると、次のとおりです。

取得したいもの使う機能1回の件数とページング15分あたりの回数料金の目安(従量課金)取得できる期間全件取得の見込み
リポストした人GET /2/tweets/:id/retweeted_by1〜100件、ページ送りあり75回ユーザー読み取り 0.010ドル/件(推定)指定なし公式:2022年に全件対応と記載。保証の記述なし
引用した人GET /2/tweets/:id/quote_tweets10〜100件、ページ送りあり75回投稿読み取り 0.005ドル/件(推定)指定なし公式:総数の上限の記載なし。保証の記述なし
リプライした人検索(conversation_id:、in_reply_to_tweet_id:)最近の検索100件、全期間検索500件最近の検索 300〜450回、全期間 300回投稿読み取り 0.005ドル/件(推定)最近の検索は過去7日、全期間検索は2006年3月から検索なので全件の保証なし
フォロワー(応募条件の確認)GET /2/users/:id/followers1〜1,000件、ページ送りあり300回0.010ドル/件。自分のフォロワーは0.001ドル/件現時点の一覧公式:総数の上限の記載なし。保証の記述なし
いいねした人GET /2/tweets/:id/liking_users1〜100件、ページ送りあり75回いいね読み取り 0.001ドル/件(推定)指定なし公式資料が食い違う。ユーザー認証が必要。実測が必須
ハッシュタグ投稿検索(#タグ、必要なら@公式ID)最近の検索100件、全期間検索500件最近の検索 300〜450回、全期間 300回投稿読み取り 0.005ドル/件(推定)最近の検索は過去7日、全期間検索は2006年3月から検索なので全件の保証なし。リポストは含まれない

出典:X公式のレート制限、料金、検索の説明、検索演算子。料金表は機能ごとではなく資源の種類ごとの記載なので、機能への当てはめは編集部の推定です。必ず開発者コンソールで確認してください。

  • プラン:公式の料金ページによると、現在はクレジットを先に購入する従量課金です。投稿の読み取りは月300万件が上限で、それを超える場合はエンタープライズ契約の案内があります。全期間検索は従量課金とエンタープライズのみとされています。旧Basic・Proの移行時期については第三者の記事しか確認できませんでした。
  • 処理量の計算:リポストの場合、75回×100件で15分あたり最大7,500人です。これはページ送りが正常に動く場合の編集部の計算で、公式の保証値ではありません。
  • 料金の計算(仮の数字):応募3,000人のリポスト一覧を推定単価で1回取得すると、3,000×0.010ドルで30ドルです。同じ資源は24時間(UTC)以内なら重複課金されない仕組みですが、公式は「ソフトな保証」としています。
  • 検索の変更:更新履歴によると、2026年5月4日の検索基盤の移行で、キーワード検索の結果にリポストは返らなくなりました。古い手順で検索からリポストを拾っている場合は見直しが必要です。
14日間の応募期間で、締切後に1回だけ最近の検索を実行すると前半7日分を取得できないこと、期間中に複数回取得すると全日をカバーできることを示す図
図:最近の検索は過去7日分だけ。応募期間が7日を超えるなら、全期間検索を使うか、期間中に定期的に取得します

本番前に行いたい実測テスト

  • 自社の過去ポストで、画面上のリポスト数とAPIの取得数を比べる
  • 100件を超える投稿で、ページ送りが最後まで進むかを確認する
  • いいねは投稿者本人のユーザー認証で取得し、件数を比べる
  • 非公開アカウント、削除済みの応募が件数の差にどう影響するかを記録する
  • 差が出た場合の扱い(確認できない応募は対象外など)を規約に書く

参考までに、100件上限の説明が多いのは、過去には実際に制限があったためです。2021年当時は開発者フォーラムで「最新100件」と案内され、779リポストの投稿で41件しか返らないという報告もありました。ただしこれは解除前の情報です。また、独自のAPIを販売するTwitterAPIsの記事(公式情報ではありません)も、100件までという理解は古いとしていますが、記事内の実測は36件で、100件を超える取得の検証にはなっていません。

抽選の手順と記録

応募総数から条件未達の除外、重複の統合、通し番号の確定、抽選、当選者と補欠の決定までの流れ
図:抽選までのデータの流れ。各段階で記録を残します
  1. 締切時点の応募を確定する:応募一覧を取得した日時を記録します。
  2. 除外基準を適用する:規約に書いた基準だけを使います。除外した理由を一覧に残します。
  3. 重複を取り除く:1人1回に整理します。
  4. 通し番号を振り、乱数で抽選する:抽選前に順番を確定します。スプレッドシートの乱数を使う場合も、実行した画面を記録します。
  5. 抽選結果を確定する:補欠の順番も決めておくと、繰り上げの手続きが簡単になります。
  6. 第三者が確認する:法律上の必須要件ではありませんが、社内で担当者以外が確認すると透明性が高まります。

抽選記録に残す項目

  • 応募データを取得した日時と方法
  • 応募総数、除外数、除外理由ごとの件数
  • 抽選の日時、方法、担当者、確認者
  • 当選者のID(表示名は変更されるので、IDの記録も必須)
  • 繰り上げの順番と実行記録

有効・無効の判定例

判定が分かれやすいケースは、抽選の前に基準を決めておきます。次の表は判定の一例です。どれを選ぶかは自社で決め、規約に反映してください。

ケース判定の一例規約での書き方
応募後にフォローを外し、抽選前に再フォロー抽選時点でフォローしていれば有効「抽選時点でフォローしている方」
締切後にリポスト無効。ただし時刻を確認できないなら、取得の時点で判断する「応募期間内に応募された方」
リポストを取り消した取得時点で残っていなければ無効「抽選時点で応募を削除している場合は対象外」
指定ワードの表記ゆれ意味が同じなら有効にするか、完全一致に限るかを選ぶ「指定ワードを含む返信を有効」など
同じ人が複数回リプライ1回分として扱う「複数回応募しても当選確率は変わりません」
引用リポストで応募指定形式の場合のみ有効「対象はリポスト(引用を含む/含まない)」
ハッシュタグのみで@公式IDがない条件未達なら無効。救済するかは事前に決める「@公式IDと指定タグの両方を含む投稿」
非公開アカウント確認できないため対象外「応募を確認できない場合は対象外」
凍結されたアカウント連絡できないため対象外「当社から連絡できない場合は無効」

繰り上げ抽選の進め方

当選者が期限までに手続きをしない場合に備えて、補欠の順番を最初の抽選で決めておくと、再度データを集める必要がありません。補欠を使う場合は、次の点を確認しましょう。

  • 最初の当選と同じ基準で、補欠の方の条件を再確認する(フォローの状況など)
  • 連絡文に「応募規約に基づく繰り上げ」と書き、後日連絡の理由を伝える
  • 補欠にも返信期限を設ける。全体の発送時期に影響しない範囲で回数の上限を決める
  • 最終的な当選人数が告知の人数を満たしているかを確認する

懸賞アカウントと不正応募の見分け方

懸賞を専門にする個人そのものは、規約に反しない限り不正ではありません。「懸賞アカウントらしいから除外」という感覚的な判断は、不公平につながります。除外の根拠を規約に書き、客観的に確かめられる基準を使いましょう。

確認すること客観的な基準の例対応の例
応募条件の充足抽選時点のフォロー状況、対象ポストへの応募の有無未達なら対象外
複数アカウント同一と確認できる情報がある(配送先の一致など)規約どおり無効。推測だけで判断しない
ボットらしさ作成直後、投稿がほぼ懸賞のリポストのみ、など単独では除外の根拠にしない。複数の要素を規約の基準に照らして判断する
転売の疑い過去の当選品の転売の明確な証拠規約の禁止事項に照らして判断する
関係者の応募社員や委託先のアカウント社内で周知し、規約で対象外にする

基準は例です。厳しすぎると正当な応募者まで除外するおそれがあるため、社内で判断を統一してください。

懸賞層を増やしすぎない設計

  • 自社と関連する賞品にする:汎用ギフトばかりでは、自社への関心が低い応募が集まりやすくなります。
  • 応募条件に自社らしい質問を入れる:リプライ形式で好きな商品を聞くなど、興味がある人ほど答えやすくします。
  • 終了後の投稿を計画する:キャンペーン後に何も発信しないと、フォロー解除が増えやすくなります。
  • 定着率で評価する:件数だけを評価すると、次回もさらに高額な賞品へと向かってしまいます。

当選DMと発送|DMが届かない場合まで

当選連絡は、応募者と個別にやり取りする唯一の場面です。文面の例文はX当選DMの例文集にまとめているので、この記事ではDMが届く仕組みと、届かない場合の運用、発送までの設計を扱います。

DMが届く条件を理解する

XのAbout Direct Messagesによると、自分をフォローしている相手には会話を始められます。フォローされていない場合は、相手が受信を許可しているときなど、一定の場合に限って送れます。これを応募設計に当てはめると、次の表のようになります。

当選者と主催者の関係送信できるか備考
当選者が公式をフォローしている送信できるフォローを応募条件にする最大の理由
フォローを外したが、全員からのDMを受け取る設定リクエストとして送れる品質フィルターにより通知が届かない場合がある
フォローを外し、受信を制限している送れない規約に沿って無効、または別の手段で案内
認証済みユーザーからのDMのみ許可公式が認証済みなら送れる場合がある主催者の認証状況で変わる
当選者が過去に公式へDMを送ったことがある送れる場合がある当時のやり取りの有無を確認
当選者が公式をブロック送れない連絡不能として処理

公式ヘルプの内容を当社でキャンペーン用に整理したものです。Xの仕様は変更されることがあります。

当選者との関係ごとに、DMが受信箱に届く、リクエストに入る、送れないのどれになるかを示した図
図:当選者との関係とDMの届き方。Xの公式ヘルプをもとに整理したもので、仕様は変更されることがあります

リクエストについても確認が必要です。同じヘルプによると、フォローしていない相手からのメッセージはリクエストに入り、品質の低いものはフィルターで隠され、通知されない場合があります。「DMを送った」ことと「相手が読んだ」ことは同じではありません。

暗号化に対応した「Chat」との関係は、後述の節で整理します。

当選DMの画面例に、キャンペーン名、当選内容、次の行動、期限、安心材料の5要素の注釈を付けた図
図:当選DMの構成(画面はイメージです)。例文は当選DMの例文集にあります

主催者のDM開放という選択肢

主催者が公式アカウントで「全員からのDMを受け取る」設定を有効にすると、当選者や応募者が主催者へ連絡しやすくなります。問い合わせの窓口としても使えます。公式ヘルプは、企業などの一部のアカウントがこの設定を利用していると説明しています。

開放のメリット

  • 当選者から主催者へ連絡できる
  • 届かない場合に「こちらにDMしてください」と案内できる
  • 利用者から連絡を受けた場合、Xの自動化ルール上の条件を満たしやすい

開放のデメリット

  • 営業DMや迷惑DMが増える
  • 開催期間中の確認の手間が増える
  • 対応しないと不満につながる

たとえば当選発表の際、「当選された方は、公式アカウントへ合言葉をDMしてください」と呼びかける受け取り方式も考えられます。当選者側から連絡するため、届かないリスクを減らせます。一方で、誰が当選者なのかを公開する方法が必要になります。公開の可否を規約に書いたうえで選びましょう。

安全なDMの送信ペース

結論から書くと、「このペースなら安全」と示す公式の数値は確認できませんでした。確認できるのは上限だけです。公式情報と第三者の情報を分けて整理します。

項目数値根拠の強さ出典・注意
DMの送信上限1日500通公式About X limits。一時的に引き下げられる場合あり
メッセージリクエスト24時間あたり 無料7、Premium 35、Premium Plus 75、Premium Business 500公式About Chat。フォローされていない相手に送るときに影響
API(従来のDM送信)ユーザーごとに15分15回、24時間1,440回公式Rate limits。1日500通との関係は公式に説明がなく不明
Chat APIの送信15分25回、24時間500回公式X開発者フォーラムの告知(2026年7月)
同一文面・同一URLの制限同一文面10〜20件、同一URL25件程度第三者(測定条件なし)キャンつくの解説記事。公式情報ではなく、他社ツールの運営元による説明です
短時間の連続送信同一メッセージを5分以内に10アカウントへ送ると制限の可能性、制限後は30分以上待つ第三者(測定条件なし)Ownlyの解説記事。30分は公式ヘルプの引用としているが、該当箇所は確認できず

公式のルールで押さえたいのは数値より内容です。Authenticityポリシーは、同一のDMの繰り返し送信や、大量で望まれていないDMを禁止しています。そこで、次のような運用を提案します。これは編集部の提案であり、検証された安全値ではありません。

送信計画の例(仮の数字)

当選30名の場合、APIの上限(15分15回)をそのまま使っても30分かかります。上限いっぱいを避けて15分あたり8通程度に抑えると、約1時間です。当選300名なら、1日500通より少なくても、リマインド、繰り上げ、問い合わせ対応を含めて数日に分ける計画が現実的です。

  • 配信対象を当選者に絞る:落選者全員への一斉DMは、大量・自動のDMという論点が大きくなります。結果のお知らせはポストで十分です。
  • 同じ文面の大量送信を避ける:キャンペーン名、コード、受け取り方法など、当選者ごとに必要な情報を差し込みます。
  • URLを安易に載せない:なりすましと見分けにくく、受け取る人も警戒します。フォームURLを送るなら、公式サイトと同じドメインを使い、同じ案内を公式サイトでも確認できるようにしましょう。
  • エラーが出たら止める:送信を繰り返さず、エラーの内容と時刻を記録して時間を置きます。
  • 送信後の記録:送信日時、返信の有無、受け取り状況を当選者単位で管理します。

従来のDMとChat(XChat)の今後

Xでは、暗号化に対応したChatと従来のDMが併存しています。ここまでの確認結果は次のとおりです。

確認できたこと根拠
Chatは暗号化メッセージ機能で、相手の条件によっては暗号化されないリクエストとして送られる公式:About Chat
2026年2月時点で、暗号化されたXChatメッセージはX APIで非対応Xスタッフの回答:開発者フォーラム
暗号化に切り替わった会話は、従来のDMイベント取得で読めないとの報告利用者の報告(スタッフ回答の引用を含む):開発者フォーラム
2026年7月30日にChat APIと開発キットを公開。鍵の設定などが必要で、当面は無料公式:開発者フォーラムの告知
2026年10月時点でも、従来のDM作成APIのエラー表示が更新されている公式:更新履歴

わからないことも明記します。従来のDM APIの終了予定は、公式の案内を確認できませんでした。暗号化に切り替わった相手へ従来のAPIで送ったときの届き方、Chat APIの無料期間後の料金も未確認です。従来のAPIが今後も使えると断定はできず、すぐ終わるとも言えません。

実務では次の3点を勧めます。第一に、DMの送信結果とエラー理由を記録します。第二に、受け取りの手続きをDMの返信に頼らず、コードの入力やフォームで完結させます。暗号化された会話の返信は、従来のAPIでは読めない可能性があるためです。第三に、ツールを使う場合は、Chatへの対応方針を提供元に確認します。

DMが届かないときの判断の流れ

  1. 送信できるか確認エラー表示を記録
  2. 公開で案内IDを出さない案内を優先
  3. 期限まで待つ規約どおりの日数
  4. 無効の判定理由を記録
  5. 繰り上げ抽選補欠の順で連絡
図:当選DMが届かない場合の対応例

具体的な原因別の対処は、DMが送れない・届かないときの原因と対処にまとめています。公式の送信エラーについては、開発者向けの更新履歴に、APIのDM送信が拒否された場合はエラーの種類で理由を示すようになったとの記載もあります(2026年10月)。ツールを使う場合は、エラーの理由まで記録できるか確認しましょう。

連絡手段の比較

当選連絡の手段はDMだけとは限りません。賞品の形や当選者の人数に応じて選びましょう。

手段長所短所向いている場面
主催者からのDM個別に案内でき、Xの中で完結する受信設定で届かない場合がある。自動送付は条件の確認が必要一般的な当選連絡
当選者からのDM相手から連絡があるので届く当選者を知らせる方法が別に必要公開の当選発表ができる企画
リプライでの当選通知見つけやすい当選者が公開される。繰り返すとスパムと見なされるおそれ少人数で公開に同意がある場合
外部フォームやメール確実に情報を管理できる応募時に連絡先の取得が必要で、離脱しやすい購入連動や高額賞品

発送までの流れ

段階すること起こりやすい問題対策
住所の回収専用フォームで受け取る入力の誤り、未入力入力例を添える。期限前に1回だけ案内する
名寄せIDと住所の対応を確認同一住所で複数当選規約に沿って確認する
発送の委託発送代行へデータを渡すファイルの誤送信必要な項目だけに絞り、パスワード管理を徹底
発送の連絡発送完了を通知する通知の漏れ当選者一覧に発送日を記録
不着の処理再送の可否を判断転居、受取拒否規約の無効条件に照らす
情報の消去保管期間の経過後に削除データの放置消去の日を工程表に入れる

当選後の問い合わせには、キャンペーン名と受付番号で対応できるよう、当選者一覧と問い合わせ記録を連携させておきましょう。賞品の破損や品切れの対応も、代替品の範囲を含めて先に決めておきます。

参考リンク:About Direct Messages(X公式)、ロック・制限されたアカウント(X公式)

炎上・なりすましのリスク対応

Xは反応が公開され、広がるのも速い媒体です。キャンペーンでは、不満の声も拡散の仕組みに乗ります。起きる前に、誰が何を判断するかを決めておきましょう。

リスクの種類と初動

事象予兆初動事前の準備
なりすましの当選DM「DMが来たが本物か」との問い合わせ注意喚起のポスト、Xへの報告、公式サイトへの掲示文面テンプレートと報告手順
規約の不備や誤記リプライでの指摘責任者の判断、訂正のポスト規約の事前確認、変更時の手順
当選者の偏りへの疑念「関係者ばかり当たる」という声抽選方法の説明、記録の確認抽選記録と関係者除外の周知
賞品の遅延・不良当選者からの問い合わせの増加状況の公表と個別連絡代替品の準備、発送時期の余裕
企画への批判引用ポストでの批判の増加配信や再告知の一時停止、内容の確認中止基準と決裁者の決定
アカウントの制限ログイン時の確認、投稿制限公式サイトで案内し、Xの手続きに従う管理者の明確化、二段階認証

なりすましへの対策

企業の公式アカウントを装う例は、実際に注意喚起が出ています。たとえばJR東海の注意喚起は、似たユーザー名やアイコンを使うなりすましのアカウントについて、DMや投稿のURLを開かないよう呼びかけています。ソフトバンクの解説も、公式アカウントになりすましたSNSアカウントが偽サイトに誘導して個人情報を入力させる例を紹介しています。

なりすまし対策のチェック

  • 告知、規約、公式サイトに「連絡はこのIDからのみ」と書く
  • カード情報、送料、手数料を求めないことを明記する
  • 開催中は、自社名やキャンペーン名で定期的に検索する
  • 類似アカウントを見つけたらスクリーンショットとURLを記録する
  • Xの報告窓口と、社内の連絡経路を確認しておく
  • 公式アカウントの一覧を自社サイトに掲載する

報告の窓口はなりすましの報告のページで確認できます。本人または正式な代理人が報告でき、Xのアカウントがなくても報告できると案内されています。企業の商標やブランドの悪用については、商標ポリシーに基づく申し立てが案内されているので、法務と手順を共有しておきましょう。

注意喚起ポストのひな形

【重要】当社キャンペーンをかたるアカウントにご注意ください。
当社公式を装ったアカウントから、当選を知らせるDMが送られているとの情報を確認しました。

当選のご連絡は、@【公式ID】からのみ行います。
送料、手数料、クレジットカード情報をお願いすることはありません。
不審なDMのリンクは開かず、ブロックと通報をお願いします。
詳細:【公式サイトのURL】

公式アカウントそのものを守る

キャンペーン期間中に公式アカウントが使えなくなると、当選連絡ができなくなります。XのAuthenticityポリシーは、アカウントの侵害に関連して、ログイン情報の共有や弱いパスワードの使用にも触れています。次の点を確認しましょう。

  • 担当者間でパスワードを共有せず、管理者と権限を明確にする
  • 二段階認証を有効にし、復旧用の情報を管理する
  • 連携している外部アプリを確認し、不要なものを解除する
  • ツールに権限を渡す場合は、許可する操作の範囲を確認する
  • 制限や凍結が起きた場合に備え、公式サイトで連絡できるようにする

問い合わせへの回答例

同じ問い合わせが何度も来るので、回答を用意しておくと対応が揃います。次の例は、自社の規約に合わせて修正してください。

問い合わせ回答の例
当選したかどうか教えてください抽選結果は当選された方へのDMをもってお知らせしております。個別の結果についてはお答えできません。
このDMは本物ですか当選のご連絡は@【公式ID】からのみお送りしています。IDをご確認ください。カード情報や手数料をお願いすることはありません。
DMの期限を過ぎてしまいました応募規約に基づき、期限を過ぎたご当選は無効とさせていただいております。ご了承ください。
応募が反映されたか確認したい個別の応募状況の確認は行っておりません。応募方法は【規約URL】の内容をご確認ください。
賞品が届きません当選のご連絡に記載の受付番号とアカウントIDを【窓口】までお知らせください。配送状況を確認いたします。
個人情報を消してほしい【窓口】で承ります。手続きはプライバシーポリシーに沿って対応いたします。

DMでの問い合わせは内容を公開せず、公開の場で個別の事情に触れないようにします。感情的な投稿に対しても、回答集に沿って事実を案内し、判断が必要なものは責任者に上げましょう。

中止・変更の判断と告知文

批判が出たときに最も困るのは、誰が決めるのかが不明な状態です。次の項目を事前に決めておきましょう。

  • 判断者:平日と休日の連絡先、代理の決裁者
  • 中止基準:法令違反の疑い、賞品の提供不能、当選者情報の漏えい、なりすまし被害の拡大
  • 止めるもの:広告、固定表示、再告知の予約投稿、インフルエンサーへの依頼
  • 残すもの:元のポストのスクリーンショット、応募データ、規約の版、判断の記録
  • 応募者への扱い:有効な応募を残すのか、代替の抽選を実施するのか

お知らせ文のひな形(中止・変更)

【キャンペーン名】について、お知らせとお詫び
【日付】より実施しております本キャンペーンにおいて、【事実を具体的に】ことを確認いたしました。
これを受け、【中止・変更の内容】といたします。
ご応募いただいた皆さまの応募は【扱い】いたします。賞品については【対応】いたします。
ご迷惑をおかけいたしますことを、深くお詫び申し上げます。
お問い合わせ:【窓口】

事実が確認できていない段階では、推測を書かないようにしましょう。「現在確認中」とし、次の報告の時刻を示す方が、沈黙するより信頼を保てます。当選者への連絡や賞品に関わる訂正は、ポストだけでなく、対象者に個別にも案内します。

参考リンク:なりすましの報告(X公式)、なりすましの手口の解説(ソフトバンク)

プロモ広告・インフルエンサーとの併用

自然な広がりだけでは届く範囲に限りがあります。フォロワーが少ないアカウントの場合は、広告やインフルエンサーで最初の接点を作る設計が検討できます。予算の判断はXキャンペーンの費用(広告の併用)も参考にしてください。

プロモ広告を使う場合の確認点

  • 課金の考え方:X広告の料金のヘルプによると、広告はオークションで配信され、関連性や入札額などで配信が決まります。エンゲージメントを目的とするキャンペーンでは、クリック、リポスト、返信、いいね、投票などのエンゲージメントごとに課金されます。
  • 広告の見え方:プロモ広告のヘルプによると、プロモ広告には「広告」のラベルが付きますが、リポスト、返信、いいねなどは通常のポストと同様にできます。広告経由の応募も通常の応募アクションとして扱えるよう、集計方法を決めておきましょう。
  • 広告の品質ポリシー:Quality Policyには、広告テキストにハッシュタグやURLを含めないという記載があります。ハッシュタグ応募を広告で告知する場合は特に影響します。適用範囲は出稿画面と最新のポリシーで確認してください。
  • 審査:広告の承認があるため、開始日に間に合うよう、余裕をもって設定します。
  • 測り方:広告費を入れると、獲得数は増えても懸賞目的の比率が変わる可能性があります。有機と広告で期間を分けるか、対象を分けて確かめましょう。

ターゲティングの細かい機能や料金水準は変更が多く、この記事では断定しません。広告費の試算は、管理画面の見積もりで確認するのが確実です。

併用の組み合わせ

パターン向いている状況主な注意
広告なし(既存フォロワー中心)はじめての基準値づくり、フォロワーが一定数いるリポストの広がりに依存する
開始直後だけ広告初速を作りたい開始時の配信設定と承認の時間
締切前に広告応募が伸び悩んだ予算の予備を確保しておく
インフルエンサーの紹介特定の興味層に届けたい広告であることの明示
広告+インフルエンサー新商品の発売など短期の大型施策どの施策の効果か分けて測る

インフルエンサーに依頼する場合

法律とXのルールの2つから確認します。

  • Xのルール:有償パートナーシップのポリシーは、商品の無償提供、金銭の報酬、アフィリエイト報酬などが関わる投稿について、投稿時の「Paid Partnership」の開示の設定を有効にすることを求めています。
  • ステマ規制:消費者庁のQ&Aでは、「事業者の表示」に当たる投稿は、それを明瞭にする必要があるとされています。Q11は「広告」「宣伝」「プロモーション」「PR」のほか、「A社から商品の提供を受けて投稿している」といった文章の例を挙げています。
  • ツリーでの表示に注意:同Q&AのQ14は、本文ではなくツリー(リプライ)に「広告」と書いても、通常は気づかれないおそれがあり、明瞭とはいえない場合が多いとしています。依頼文で本文に明記することを求めましょう。
  • 無償提供でも油断しない:Q5によると、特定のインフルエンサーを選んで商品を提供する場合、やり取りの内容や関係によっては事業者の表示に当たる場合があります。

依頼時に合意する項目

  • 報酬または提供品の内容
  • 本文に入れる表記(「PR」など)と開示の設定
  • 事前確認の範囲(商品説明の正確さに絞る)
  • 投稿の日時と掲載の期間
  • キャンペーンの条件と規約へのリンク
  • 効果測定のための情報の共有
  • 問題があった場合の修正、取り下げの連絡方法

インフルエンサーの投稿を「お客様の声」として自社サイトに転載することも、Q16は適当ではないとしています。依頼した投稿であることが明瞭になる形で紹介しましょう。

参考リンク:有償パートナーシップのポリシー(X公式)、ステマに関するQ&A(消費者庁)

効果測定と次回への改善

キャンペーンの価値は、終わった後の数字の読み方で決まります。費用対効果の基本の計算式は費用の記事にあるので、ここでは結果をどう解釈し、次回の判断に結びつけるかを扱います。

いつ、何を記録するか

時期記録すること理由
開始前フォロワー数、直近の通常ポストの中央値比較の基準がないと評価できない
開始後1日インプレッション、リポスト、フォロワー増加初速と告知文の良し悪しを確認する
期間の中間応募数、問い合わせ、なりすましの有無再告知の内容を調整する
締切直後総応募数、有効応募数、除外数データは時間とともに変わるため、すぐ確定する
当選連絡後送信数、返信数、無効数、繰り上げ数規約と文面の改善に使う
終了7日後・30日後・90日後フォロワー数、当選者対応完了率、クーポン利用定着と実益を確認する

結果の読み解きと、次回の打ち手

起きたこと考えられる原因次回の打ち手
インプレッションは多いが応募が少ない賞品に魅力がない、応募方法が伝わっていない冒頭に賞品と応募方法を書く。画像を見直す
応募は多いがフォロワーがすぐ減る賞品が自社と無関係、終了後の発信がない自社に関連する賞品にする。終了後の投稿を計画する
リポストは多いがプロフィールへのアクセスが少ない賞品だけに関心が集まり、自社が伝わっていない告知の冒頭に自社の説明を入れる
開始直後しか伸びない再告知の不足、固定表示の不足中間と締切前に内容を変えて再告知する
リプライ応募で無効が多い指定ワードが難しい、説明がわかりにくい指定ワードを短くし、判定基準を明確にする
当選者の返信が少ないDMが埋もれた、なりすましを警戒された公式からの連絡方法を告知で繰り返す。締切後の案内を早める
クーポンが使われない期限が短い、使い方がわからない、対象商品が狭い期限と利用手順を見直す
広告の効果が見えない有機と広告が混ざっている期間か対象を分けて比較する

原因はいずれも仮説です。1回の結果だけで断定せず、次回に変える要素を1〜2個に絞って比較しましょう。

終了後30日の運用

キャンペーンで増えたフォロワーを残すには、終了後の発信が重要です。賞品以外に自社のアカウントをフォローし続ける理由を作りましょう。たとえば次のような投稿を、終了前に計画しておきます。

  • 終了当日:お礼と当選連絡のスケジュール
  • 終了後1週間以内:賞品となった商品の使い方、開発の裏話
  • 終了後2週間以内:応募時に集まった声への回答(公開の投稿に限り、許諾の範囲で)
  • 終了後1か月以内:役立つ情報の投稿と、次回の予告

報告書のひな形

キャンペーン報告書の構成

1. 目的とKPI(事前に決めた内容をそのまま書く)
2. 実施の概要(期間、形式、賞品、当選人数、費用)
3. 結果(インプレッション、応募者数、有効応募者数、純増数、30日定着率、当選者対応完了率)
4. 目標との差と、その理由の仮説
5. トラブルと対応(なりすまし、問い合わせ、無効の件数)
6. 次回に変えること(1〜2点)と、続けること

費用と内製・ツール・代行の比較

費用の項目と予算の計算式はXキャンペーンの費用の記事で詳しく解説しています。ここでは、どのやり方を選ぶかを判断するための見方に絞ります。

工程ごとに見る手間の違い

工程内製(手作業)ツール代行
企画・KPI社内社内(相談できる場合もある)外部と共同
規約・法務社内社内外部と共同。最終確認は社内
告知ポスト社内社内外部
応募の収集目視と転記自動外部
抽選乱数で実施自動外部
当選DM1通ずつ送信事前設定の文面で送信外部
問い合わせ社内社内内容による
発送社内または物流会社社内または物流会社内容による
報告手作業で集計基本の集計は自動外部

比較は一般的な整理です。サービスごとに範囲が異なるため、契約前に確認してください。

どれを選ぶかの判断基準

こんな状況向いているやり方確認すること
応募が少ない見込みで、まず試したい内製担当者の時間を確保できるか
社内で企画はできるが、集計やDMが重いツール対応形式、取得方法、Xのルールへの準拠
年に数回以上、継続して実施する年間契約のツール利用できる回数、同時開催の可否
担当者がいない、企画から任せたい代行責任範囲、承認の流れ、景品表示法の確認体制
インスタントウィンやゲーム型を実施したい専用サービス、開発費用、自動返信のルールへの適合

比較の計算例

金額の比べ方を示す例です。当選者や工数、時給はすべて仮の数字です。実際の工数は応募数や体制によって変わります。

項目内製ツール
社内の作業時間20時間(仮)5時間(仮)
時間単価3,000円(仮)3,000円(仮)
社内の人件費相当60,000円15,000円
外部への支払い0円T円(ツール料金)
合計(賞品などを除く)60,000円15,000円+T円

この例で、T円が45,000円より安ければツールのほうが安く、高ければ内製のほうが安くなります。金額だけでなく、転記ミスや送り間違いのリスク、担当者が本来の業務に使える時間も比較しましょう。1回の金額で見るだけでなく、年間の実施回数も考えると判断しやすくなります。

よくある失敗と対策

以下は、ルールや運営の構造から起こりやすい失敗のパターンです。特定の企業の事例ではありません。

失敗のパターン起きること対策
リポスト回数で当選確率を上げる連投を誘い、Xのガイドラインに反するおそれ応募は1人1回にする
「フォローしてね」とだけ書く応募の時点が不明で、確認できない対象ポストへの行動と組み合わせる
ハッシュタグの検索だけで集計応募を取りこぼすおそれ@メンションの併用、取得方法の検証
感想の内容を指定したタグを条件にするステマ規制の論点が生じる企画名のタグにし、内容は自由にする
商品画像の投稿で当選確率を上げる取引付随となり、一般懸賞の規制の対象になりうる消費者庁Q&Aで確認し、法務に相談する
店舗受け取りをオープン懸賞だと思い込む総付景品の規制の対象となりうる郵送にするか、規制に沿って設計する
応募後にフォローの条件を変える不公平になり、炎上の原因になる訂正の場合は対象者への影響を説明する
告知した人数を確保できない不当表示のおそれ繰り上げと再抽選の手順を準備する
落選者全員にDMを送る大量DMの扱いになるおそれ結果はポストで告知する
個人のスマホで抽選し記録が残らない公平性を説明できない抽選の方法と結果を保存する
期間中の担当が決まっていないなりすましや問い合わせへの対応が遅れる当番と決裁者を決める
ツールの取得方法を確認しない規約違反のリスクを把握できない取得方法とDM送信の条件を確認する
応募数だけで評価する賞品の高額化に向かう定着や対応完了率も報告する

手作業の負担を減らすには

工程の中で手作業の負担が大きいのは、応募の収集、抽選、当選DMです。応募が少ないうちは手作業でも対応できますが、数百件を超えると転記と確認だけで時間がかかり、送り間違いのリスクも増えます。ツールを選ぶ際は、自動化ルールへの準拠と、対応している応募形式を確認しましょう。

キャンペーンメーカー for Xでできること

「キャンペーンメーカー for X」は、応募の自動収集・期間終了後の自動抽選・当選DMの自動送付までを行うツールです。

  • 対応形式:フォロー&リポスト、フォロー&リプライ(指定ワード対応)、フォロー&いいね、ハッシュタグ投稿の4つ
  • 抽選:事前に設定した当選人数とルールに基づき、期間終了後にまとめて実施する通常型。応募と同時に当落が出るインスタントウィンや、診断・ゲーム型は提供していません
  • 当選DM:事前に用意した文面で送付。特典はDM内にテキストのクーポンコードを記載して渡す形が標準。URL入りの当選DMは標準では行っておらず、個別の相談となります
  • 記録:誰が応募し、誰に当選DMを送ったかの記録と、応募数の推移などの基本レポート
  • 相談:応募条件、特典、当選人数、当選DMの文面などを、設計から相談できます
契約の形料金(税別)考え方
スポット契約128,000円/回まず1回だけ試したい場合
年間契約月額49,800円(年間一括598,000円)継続して実施する場合。1回だけの契約ではありません
完全代行330,000円〜/回企画から運用まで任せたい場合

デジタルギフトの原資や賞品の発送費用は、これとは別にかかります。最新の条件はサービスサイトで確認してください。成果を保証するものではなく、効果は商材や特典、時期などの条件で変わります。Instagram・TikTokでのキャンペーンもあわせて相談できます。

担当者向けチェックリスト

工程ごとに印刷やコピーをして使えるチェックリストです。自社の承認フローに合わせて追加してください。

企画・設計

  • 主目的を1つに絞り、KPIと計測方法を決めた
  • 開始前の基準値(フォロワー数、通常ポストの中央値)を記録した
  • 応募形式を目的に合わせて選んだ
  • 賞品と当選人数を決め、予備を手配した
  • 購入・来店の条件がないか、景品表示法の該当箇所を確認した
  • 感想の内容を指定していないか、ステマ規制のQ&Aを確認した
  • 業種別の規制と広告ポリシーを確認した
  • 費用を項目別に見積もり、承認を得た

公開前

  • 規約に応募期間、応募資格、応募方法、当選連絡の方法を書いた
  • 1人1回の応募と、複数アカウントの無効を明記した
  • 当選連絡に使う公式IDと、求めない情報を明記した
  • 返信期限、繰り上げ、無効の扱いを決めた
  • 個人情報の利用目的と委託先の管理を確認した
  • 告知文に賞品、応募方法、締切、連絡方法を入れた
  • リンク、フォーム、クーポンコードを実際に確認した
  • Xの最新のガイドライン、自動化ルールを確認した
  • 期間中の当番、問い合わせ窓口、決裁者を決めた

開催中

  • 告知ポストを固定表示した
  • 再告知を内容を変えて投稿した
  • 自社名とキャンペーン名で、なりすましを確認した
  • 問い合わせと批判の内容を記録した
  • 関係者が応募していないことを確認した
  • 中間の数字を記録し、必要に応じて再告知を調整した

締切後・当選連絡

  • 締切時点の応募データと取得日時を保存した
  • 規約に基づいて除外し、理由を記録した
  • 告知の方法で抽選し、結果を保存した
  • 当選者のIDとDM文面を確認してから送信した
  • DMの送信ペースを上限より余裕のある計画にした
  • 連絡完了のポストと、なりすましへの注意喚起を行った
  • 返信期限後の繰り上げを記録した
  • 告知した当選人数を満たしていることを確認した

発送・振り返り

  • 発送先のデータを必要な範囲に絞って委託先に渡した
  • 不着と再送の処理を完了した
  • 個人情報の保管期間を確認し、消去した
  • 固定表示を外し、終了の案内をした
  • 30日後の定着率を確認した
  • 報告書を作成し、次回に変える点を1〜2個決めた

よくある質問

Xキャンペーンは個人のアカウントでも実施できますか?
Xのガイドラインは、企業や個人がキャンペーンを実施することがあるとしています。ただし、ルールの遵守と賞品の提供の責任は主催者が負います。応募者からの連絡先の取得や賞品の発送がある場合、個人情報の管理にも注意しましょう。
フォロー&リポストのキャンペーンは景品表示法の対象外ですか?
消費者庁のQ&A(Q18)では、フォローといいねで応募する企画について、取引につながる蓋然性が高い事情がなければ景品規制の対象にならないとしています。ただし、Q19からQ22のように、購入で有利になる場合、来店が必要な場合、パッケージに応募要領を載せる場合は判断が変わります。リポストの場合も、事情を個別に確認してください。
応募者全員にDMを送ってもよいですか?
勧めません。Xの自動化ルールは、望まれていないDMを大量または自動で送ることを禁じています。結果のお知らせはポストで行い、DMは当選者への連絡に絞るのが基本です。
「応募した時点で当選DMに同意した」と規約に書けば、自動DMは問題ありませんか?
確認できる公式情報からは断定できません。自動化ルールは、受信者が連絡を求めたことや、連絡を希望する意思を明確に示したことを条件としており、受信できる状態なだけでは足りないとしています。規約への明記は必要な配慮ですが、自動化する場合はルールの最新版を確認し、ツールの提供元にも確かめてください。
引用リポストも応募として数えるべきですか?
どちらでも構いませんが、規約で決めましょう。引用はリポストと別に集計されるため、両方を有効にするなら集計の際に重複を除きます。
当選者を公開してもよいですか?
規約で公開すると定めている場合を除き、当選者のIDは公開しない方が無難です。公開するなら、規約で事前に明示しましょう。DMの内容は本人の明確な同意なしに公開してはなりません。
当選確率を表示する必要はありますか?
応募数が確定しない通常型の抽選では、当選確率を正確に示すことは困難です。当選人数の告知が基本です。確率を表示する場合は事実と一致させる必要があり、購入などで確率が変わる設計は景品規制の対象になる場合があります。
懸賞アカウントを除外してもよいですか?
規約で対象外の条件を明記し、客観的に確認できる基準で判断することが基本です。「懸賞用に見える」という印象だけで除外すると、公平性を説明しにくくなります。
同じ賞品で毎月キャンペーンを実施できますか?
実施回数の制限を定めた情報はありませんが、同じ内容を繰り返すとXのルール上の問題と、フォロワーの反応の低下が考えられます。回ごとに賞品や文面を変え、応募者リストの扱いも規約に沿って確認しましょう。
当選DMを送ったのに返信がありません。どうすべきですか?
規約の返信期限まで待ち、期限前に1回だけリマインドするのが一般的です。期限が過ぎたら規約に沿って無効とし、繰り上げ抽選へ進みます。告知した当選者数を満たせるよう、記録を残しましょう。
未成年者が当選した場合はどう対応しますか?
応募資格を規約で定めておきます。未成年者も対象とする場合は、保護者の同意や賞品の内容を確認しましょう。酒類など年齢制限のある賞品は、対象年齢を限定します。
Xの規約が変わったら、実施中のキャンペーンはどうなりますか?
Xのルールは更新されることがあり、「開始時点の規約なら問題ない」とは限りません。実施前に最新版を確認し、影響がある場合は規約の変更や中止も含めて判断しましょう。そのため、規約には変更・中止の条項を入れておきます。
XのAPIで応募者を全件取得できますか?
リポストは、公式の更新履歴が2022年に「最新100件だけでなく全件」と改善したと記載し、現在の仕様もページ送りです。いいねは公式資料が食い違っています。いずれも全件を保証する記述はないので、本番前に自社の投稿で画面の件数と比べて実測してください。リプライとハッシュタグは検索で取得し、最近の検索は過去7日分です。
当選DMは1時間に何通までなら安全ですか?
安全と言える公式の数値は確認できません。公式に確認できるのは1日500通の上限と、APIの15分15回などの上限です。同一文面を避け、当選者に絞り、エラーが出たら止めて時間を置く運用が基本です。
従来のDMはChatに置き換わりますか?
現在は併存しており、従来のDM APIの終了予定は公式に確認できませんでした。暗号化された会話は従来のAPIでは読めないとの情報があるため、受け取り手続きをDMの返信だけに頼らない設計にしましょう。
海外の応募者も対象にできますか?
対象にできますが、各国の法律や配送のコストを確認する必要があります。特別な理由がなければ、日本国内に居住する方に限定する方が管理しやすくなります。
インスタントウィンは手作業で実施できますか?
応募の直後に当落を返す仕組みが必要なので、手作業では現実的ではありません。専用サービスの利用か開発が必要で、Xの自動返信のルールも確認する必要があります。キャンペーンメーカー for Xは提供していません。

この記事の確認に使った資料のうち、原文を読んでおきたいものをまとめました。Xの仕様と規約は変わるので、実施前に最新の内容を確認してください。

解説記事・注意喚起の例

まとめ

  • Xキャンペーンは、応募アクションが拡散につながる。リポスト、引用、リプライ、いいね、ハッシュタグで確認のしやすさが異なる
  • 主目的は1つに絞り、応募数だけでなく定着率や対応完了率で評価する
  • Xのガイドラインに沿って、1人1アカウント、繰り返し投稿の禁止、関連するタグの使用を徹底する
  • 自動化する場合は、自動DMの同意と開発者向けルールを確認し、ツールの取得方法も確かめる
  • APIの「100件上限」は過去の情報の可能性が高いが、全件の保証はないので自社の投稿で実測する
  • 景品表示法は「フォローだけなら安全」と決めつけず、購入や来店との関係を消費者庁のQ&Aで確認する
  • ハッシュタグの内容を指定する企画やインフルエンサーの起用では、ステマ規制を確認する
  • 当選DMは届かない場合まで設計し、なりすまし、炎上、中止の手順も事前に決める
  • 結果を報告書にまとめ、次回は変える要素を1〜2個に絞る

Xキャンペーンは、工程ごとに判断すべきことを整理すれば、少人数でも着実に実施できる施策です。まずは小さな規模で基準値を作り、記録を次回に生かすことから始めましょう。各工程をさらに詳しく知りたい場合は、フォロー&リポストのやり方、当選DMの例文集、費用と予算の立て方もあわせてご覧ください。

Xのフォロー&リポストキャンペーンを、1回から

キャンペーンメーカー for X

応募の自動収集・期間終了後の自動抽選・当選DMの自動送付まで。応募条件や当選DMの文面の設計から相談できます。

  • 年間契約は不要
  • 4つの応募形式に対応
  • 当選DMを自動送付
  • Instagram・TikTokも相談可
キャンペーンメーカー編集部

Instagram・X・TikTokのキャンペーン運用ツール「キャンペーンメーカー」の編集部です。SNSキャンペーンの企画・運用に役立つ実践的な情報をお届けします。記事内の規約・法令に関する記述は執筆時点の一般的な情報であり、個別の判断は公式情報や専門家にご確認ください。

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